こんな風に思ったことはありませんか?
クラスに1人でも合わない先生がいると、ストレスが溜まりますよね。
そこで、この記事では、複数担任ならではのストレスの原因と、上手く付き合っていくポイントを体験談ベースで紹介しています。
実際に、保育士さんの多くが「人間関係」を理由に転職、退職していますし、自分自身も幾度となく悩んできたことなので、少しでも誰かのストレス緩和に繋がれば幸いです。
保育士が複数担任にストレスを感じる3つの理由
複数担任だと、先生たちの間で様々なすれ違いや思いの違いが生まれ、自分のやりたい保育ができなかったり、思い通りに仕事が進まなかったりとモヤモヤすることも多いです。
私も毎年、クラス発表が行われる際には、
と、1年の全てが決まることに震えながら願うしかありませんでした笑
ただえさえ難しい人間関係。
そもそもどうして悩むのか、3つ理由をあげてみました。
①性格、保育観が合わない
②情報共有が上手くいかない
③業務内容に偏りがある
一つずつ、順に紹介していきます。
①性格、保育観が合わない
製作1つをとっても早めに準備を終わらせていたい先生もいれば、計画している日の前日までに終わっていればいいと思う先生もいます。
子どもへのかかわりにおいても、1つ1つきちんと指導し、伝えていきたい先生もいれば、「そんな日もあるよね」とゆったりかかわる先生もいます。
どちらが良い、悪いとかではなく、性格、保育観の違いによるものです。
②情報共有が上手くいかない
子ども、保護者を相手にしているからこそ、情報共有はとても大事です。
例えば、
と保護者から口頭で連絡事項を伝えられた時。
受けた先生が伝達をせずに、帰りに「連絡ノートがありませんでした」と同じクラスの別の先生が保護者に伝えたらどうでしょう。
きっと
と、その先生はもちろんクラス全体の不信感に繋がってしまいます。
性格が合わないと感じると、距離をとりたくなるのが人間です。
③業務内容に偏りがある
保育士の仕事は、早めに仕事を終わらせたい計画性のある性格の先生の方が負担が大きくなる傾向にあります。
自分がした方が早いし、気持ちも落ち着くからと何でもかんでも業務を自分で受け持ってしまうと、やがて疲労も蓄積し、
と不満に変わってしまいます。
保育士の仕事は、明確に役割分担をするということが難しい部分も多いのが事実です。
代替えのクラスに入る回数が多かったり、係の仕事が忙しい時期には助け合わないと業務が追いつかなくなることもあります。
複数担任でも上手に付き合っている人の心構え
複数担任ならではの人間関係で悩み、ストレスを感じている人は多いとはいえ、上手に付き合い、楽しく保育をしている人もいます。
私の経験と、”複数担任も悪くない!”という保育士さんたちに聞いたことを踏まえて、上手に付き合っていくためのポイントを紹介します。
①相手の良いところに目をむける
人間誰しも悪いところもあれば良いところもあります。
・時間や期限にルーズだけど、ピアノが得意で誰よりも子どもと向き合い遊ぶことを楽しんでいる先生
・後輩への指導は厳しいけれど、保育の引き出しが多く子どもたちに人気の先生
などがその例です。
自分への不利益があると、「この先生苦手」と距離をとってしまいがちですが、良いところはよく観察して盗みましょう。
また、自分の保育観と違うと感じたら、子どものことを第一に考えた上で
・どうしてその声かけをしているのか
・どんな目的で環境設定をしているのか
一度尋ねてみるのも一つの手です。
ここで「こんな目的がある」と答えてもらえれば学びに繋がります。
しかし、納得のいく答えが返ってこない場合やどんなに考えても良いところは見つからない場合は、割り切ることも必要です。
②情報共有を徹底する
何事も初めが肝心です。
職員会議や園内研修があった後は必ず時間をとって報告するようにしましょう。
自分が会議に出た際には自分から声をかけ、共有することはもちろんですが、自分が会議に出ていない場合には
と自分から声をかけるようにします。
また、自分が休み、相手が休みの時の伝達もれを防ぐため、クラス職員用の伝達ノートを作りましょう。
記入内容は
・出席人数
・欠席者の理由
・保護者からの伝達事項
・園での怪我
・園長からの共有事項
朝一に伝達ノートに目を通すことを日課にすることで、休んでいた時のことが把握でき、ノートだけである程度伝わるので、特に気になったところだけ口頭で尋ねるようにすると、時間の短縮にも繋がります。
③役割分担をする
思いやりの心をもち、相手の置かれている状況を見ながら仕事を進めたり、手伝うことは大前提です。
その上で、書類やお便り、製作などはあらかじめ割り振りを決め、みんなが見える場所に貼り出すと良いでしょう。
「この月は用品の係で集計が忙しくなるからお便りは避けたい」などの意見も最初に出し合うことでよりスムーズにいきます。
それぞれに責任を持って割り振られた仕事を終わらせると決めておくことで、「期限に間に合えば大丈夫」と他の人の仕事のペースを気にする必要もなくなり、お互いに心が軽くなります。
とは言いつつも、はっきり役割分担できないものも多いので、人任せな人がペアだと、明らかに業務量が違います。
複数担任のストレスから脱出しよう
結局のところ誰と一緒に保育をするか、はめちゃくちゃ大事だと思います。
世の中には、仕事とは関係のない好き嫌いの感情で人によって態度を変える大人もいます。
少なからず歩み寄りも大切だと思いますが、合わない人は合わないし、我慢ばかりしていてはストレスが溜まる一方です。
「仕事だから」と我慢をし続けてしまうと、心身ともに壊れてしまうことになりかねません。
”逃げるが勝ち”ともよく聞きますが、何かしら行動をすることで環境を変えましょう。
①意向調査の時に苦手な人を伝える
園に苦手な先生がいたとしても、同じクラスでなければ保育は楽しくできます。
性格が合わないのを察してクラス編成をしてくれる園もありました。
先生たちの相性がいいことは子どもたちにとってもプラスです。
相談しやすい園長先生であれば、一度話をしてみていいと思います。
また、幼児クラスの方が好きな先生は、年度末、積極的に希望の意思をアピールしておきましょう!
②環境を変える
転職に抵抗がある気持ちも分かります。
しかし、今、辛い思いをしながら働いていて、変わりたいと思うなら行動するしかありません。
自分を守れるのは自分です。
”転職活動=転職しなければならない”ということはないので
・どんな園があるのか求人を見てみる
・自分にどんな園が合うのか考えてみる
ことから始めてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、初めてのことだと不安も大きいと思うので、転職の流れについてはこちらの記事にまとめています。
私はこれで転職を決意した!みんなの体験談
転職を経験した方にエピソードをお聞きしました。
本当に色んな人がいるなと感じます。
これを読んでどう思いましたか?
第三者目線になると「そんな園やめた方がいい!」「ひどい!」と思っても、自分のこととなると我慢してしまう方が多いです。
改めて思うのは、辛い思いを抱えたまま、働く必要はないということです。
あなたは本当に大丈夫ですか?
転職をした皆さんが、口を揃えていう言葉は「あの時決断して良かった!」。
自分らしく働ける園はあるので、大好きな保育士を続けるために「転職」を選ぶことは素敵な決断だと思います!
人間関係で悩む保育士は多い
複数担任の人間関係が辛い、考えを擦り合わせていく必要があり面倒だと感じる保育士も多いです。
しかし、複数担任だからこそ、近くで人の保育を見て学ぶことができますし、新しい価値観や保育観に出会い、自分の視野が広がるきっかけにもなります。
人間なので、当然合う、合わないは出てきますが、「この保育は嫌だな」「やっぱり自分はこんな保育がしたい」という風に自分の考えや価値観を見つめ直す機会にもなります。
そんな余裕もないほど
・心身ともにストレスが溜まってどうしようもない
・人間関係の改善は不可能で辛い
そんな方は新しい環境を探し、自分らしく働ける場所を見つけてほしいです。
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