



保育士ママは、仕事と家庭の両立に大きな負担を抱えがちです。



実際に、子育てをしながら働く先生たちからは
- 子どもが体調不良で心配なのに、人手不足で仕事優先。
両親や病児保育に預け、他の子のお世話をしている自分にモヤモヤする。
- 園の子には優しくできるのに、子どもにはイライラしてしまう自分が嫌。
- 家でも仕事に追われて、子どもとの時間がない。
寝顔を見ながら「ごめんね。」と謝り、何のために働いているのか分からなくなってきた。
と、思い悩んでいる声が寄せられています。
- 時間が足りない…仕事・家事・育児で一日が終わる
- プレッシャーが強い…「保育士だから子育ても完璧にしないと」と思ってしまう
- 休みが取りづらい…子どもの体調不良など突然の事態に寄り添えないことが多く、心身の負担が大きい



今回、保育士ママにアンケート、質問回答をいただいた結果、「手抜き」ではなく「効率化」の発想を持つことや、働き方の選択をすることで、仕事と子育てを少しでも楽に両立しようと工夫している方が多いことが分かりました!
また、私は4つの園と3つの働き方を経験し、同じ保育士でも環境によって働きやすさが大きく違うこと、仕事と家庭のバランスが取れる働き方は1つではないことを知っています。



保育士ママが感じる3つの大きな悩み



①時間が足りない!仕事・家事・育児のトリプルワーク問題
②「ママは保育士」職業柄押し寄せるプレッシャー
③我が子に寄り添えない、心身の負担が大きい
①時間が足りない! 仕事・家事・育児のトリプルワーク問題
24時間365日、休む暇なし、冷静に考えて完全にタスクオーバーです!
専業主婦を年収換算すると1,000万を超えるとも言われているほどの働きっぷり。



朝から夜までフル稼働…体力の限界+自分の時間がゼロ
「仕事+家事+育児」常に誰かのために動き続けるワーママ。
朝〜夕まで体力勝負の仕事の後は、バタバタと子どものお迎えに。
家に着いたら、お風呂、ご飯の支度、洗濯と家事に追われる。
「やっと寝かしつけ成功!」とほっとするのも束の間、一緒に寝落ちしたい気持ちを奮い立たせて、持ち帰り仕事に向き合う日々。



夫の協力なし…ワンオペ育児のつらさ



ほぼいないに等しいので一人でやるしかないです。



私も仕事をしているのに、洗濯物くらい畳んでくれてもよくないか⁉︎
つい先日は「手伝おうか?」という言葉にイラッとしてしまいました。
主体性を持って自分で考えて動け!正直ストレス溜まりまくってます。
仕事も子育ても体力勝負。
子どもが小さいうちはまとまった睡眠も取りづらく、周りの協力もないとなると、心身共に余裕がなくなってしまうのは当然のこと。
”質の良い保育を”と思えば思うほど、限界を感じてしまうのは無理もありません。
②「ママは保育士」職業柄押し寄せるプレッシャー



周囲からの目が気になる…「保育士なのに」と言われたくない



分からないことがあっても聞きづらいし周りに相談しづらくて。
保育士仲間の友だち(先輩ママ)がよく話を聞いてくれていました。



子どもの保育園の先生からどう思われているのかは常に気にしていました。
「ママは保育士」という事実を気にして、ストレスを感じてしまう人は多いです。
手を抜くことに罪悪感がある
「寝る前には絵本を必ず読んであげよう!」
「ご飯はバランス良く、手作りのものを!」
保育士であることのプライドもあり、したいこと、してあげたいことがたくさんある。
だけど現実は、「ご飯食べない」「部屋は散らかっている」「言うことを聞かない」。



そんな声も届いています。
③我が子に寄り添えない、心身の負担が大きい
同じ出来事に対して、先生だったら穏やかに対応できるのに、母親になると園では言わないような言葉も浴びせてしまう。
保育園ではニコニコ、家ではイライラ



そんな自分に気づいた時に「もう保育士無理かも…」と思いました。
園での自分と家での自分の違い、余裕のなさに「私、何やってるんだろう。」と自分を責めてしまう保育士さんは多いです。
我が子の病気の時にも出勤、そばで寄り添えないつらさ






保育士ママからの切実な悩みをお聞きしましたが、どれも共感できて胸がギュッとなります。
ここからは、「保育士×家庭×子育て」を両立するための対策についてご紹介します。
保育士×家庭×子育てを両立するための5つの対策
実際に「保育士×家庭×子育て」を両立されている先輩保育士ママに聞いてみました!
①完璧を目指さない「手抜き」ではなく「効率化」の発想を持つ
②時短家電・宅配サービスを活用する
③仕事の見直し(時短勤務・転職・在宅ワークという選択肢)
④パートナーや周囲にもっと頼る! 1人で頑張らないためのコツ
⑤自分の時間を確保する工夫(リラックスできる習慣づくり)
①完璧を目指さない! 「手抜き」ではなく「効率化」の発想を持つ
やってもやっても終わりの見えない家事。



と教えてくれたのは、先輩保育士ママ。
効率化できれば、時間が生まれます。
生まれた時間をママの笑顔に繋げましょう!
すべてを自分でやる必要はない! 優先順位を決めるコツ
まずは、一日の流れ、やっている家事を全て書き出してみてください。
頭の中で分かっている、という方も、一度紙に書き出してみることで、よりクリアになり、新たな発見があります。
\優先順位を決めるコツ/
- 毎日している家事、週一でもいい家事を分ける
- 得意な家事、苦手な家事を認識する
- 朝する家事、夜する家事などルーティン化する
- 優先順位が低いものはやらないことを決める
家事・子育ての「100点ルール」をやめて気持ちをラクにする
仕事も家事も育児も100点満点。
考えただけで息が苦しくなりませんか?
誰もがきっと完璧にこなすことは難しいと分かっているのに、できていないところばかりに目を向け、「自分はダメだ」と落ち込んでいます。
大切なのは100点を目指さないこと。
人それぞれ、環境も違えば、心のキャパも違います。
誰かと比べるのではなく、
「できない日もあって当然」
「今日は仕事頑張ったから、家事はほどほどでオッケー」
くらいの心持ちで生きましょう!
② 時短家電・宅配サービスを活用する
先輩ママたちに聞いたおすすめのものを紹介します!
時短家電を活用して、自分時間をGET
\買ってよかったおすすめ時短家電/
1位 食器洗い洗浄機
2位 ドラム式洗濯乾燥機
3位 ロボット掃除機
4位 スマートスピーカー
5位 Switch Bot



最初、時短家電を導入するのは、自分が家事ができない人みたいで受け入れられませんでした笑
しかし、いざ使ってみると大嫌いな皿洗いの負担が劇的に減り、のんびりYouTubeを見る時間ができました!
今では手放せない存在です!
宅配食材・ネットスーパーで買い物時間をカット
買い物に行く時間や手間が省けることから、小さなお子さんがいる家庭に人気なのが宅配食材やネットスーパー。
実際に、子育て中の保育士ママに
- 生協
- オイシックス
- アマゾンフレッシュ
- 楽天西友ネットスーパー
- イオンネットスーパー
を利用していると教えてもらいましたよ!
また、時間カットの他にも、
✔️重たいものが自宅に届くから、ラク
✔️予算や買い物の頻度は週1などと決めることで余計なものを買わずに済み、節約になる
✔️選べるキッドにすると、自分では作らない料理を作れて毎日飽きないし、カット済みの食材で簡単に作れる
✔️宅配食材はラクな上に自分の手も少しは加えられるので、お惣菜を買ってくるより罪悪感が減る
とのメリットも♪



③ 仕事の見直し(時短勤務・転職・在宅ワークという選択肢)






という考えになっていませんか?
私自身がそうでしたが、情報を得たり、4つの園で働いたりする中で、「保育士=ブラック」というイメージは徐々に払拭されていきました。
ここからは、私とInstagramかめ先生のフォロワーさんの体験談をベースに「定時帰り&我が子優先の働き方を叶える4つの方法」をご紹介します。
1.今の職場で、時短勤務制度を使う、固定シフトにしてもらう、パートになる
育休後の職場復帰を機に働き方を変えたという保育士さんは多いです。
基本的にシフト制の園が多いので、子どもの送迎のことを考えると、近くに頼れる人がいない限りフルタイムの正社員は難しいですよね。
正社員から働き方を変えた理由としては、時間の融通がきくから、休みを取りやすいからというのが1番多かったです。
\先輩保育士ママたちはこんな働き方をしています/
- 園長に相談して早番だけ、遅番だけなどの固定勤務
- 早番・遅番以外のシフトで勤務(中早番・普通番・中遅番のどれか)
- 時短勤務制度を使って勤務
- パートで勤務
時短勤務制度は、「育児・介護休業法」で義務化されている働き方です。
子どもが”3歳になる誕生日の前日”まで取得可能で、1日の所定労働時間は原則6時間。
働く時間が短い分給与やボーナスは、少なくなりますが、ライフワークバランスを取りやすく、子どもがある程度大きくなったらキャリアを傷つけずにフルタイム勤務に戻れるのは魅力の1つです。






仕事量は変わらないし、時間内に終わらないから結局持ち帰っている…との声も届いているので、時短になった後の働き方や仕事内容も確認してから選択した方がよさそう…涙



産休に入る前に勤め先にしっかり確認して承認を得ておくこと、難しそうな雰囲気なのであれば子育てに理解ある園へ転職するのも1つの手です。
2.子育てに理解ある保育園へ転職する
「保育士=どこに勤めても同じ」だと思っているのなら、大チャンスです!



子育て中の先生たちが生き生きと働いていた職場は、
- 時間通りに出勤して、定時ピッタリに帰る
- 行事や監査前以外はほぼ持ち帰りなし
- 書類を書く時間は勤務時間内にある
- 休憩はしっかり1時間
- 子どもが体調不良となれば「一緒にいてあげな!」「園はどうにかなるから、休んで!」
と表面上ではない心から出る言葉(実際にどうにかなる人数配置) - 短時間勤務制度が当たり前に使える
- 有給を快く取らせてもらえる
など、ブラック保育園とは当たり前の概念が、全く違います。
もちろん、行事前は忙しいし、正社員として働く責任の重さは変わりませんが、日常の時間と心の余裕は家庭にも大きな影響を与えます。
まずは、他の園の情報を知り、自分の職場と比べてみてください。



3.派遣保育士になる
派遣保育士とは、園との直接契約ではなく、派遣会社に登録して、園や施設で働く保育士のことです。
子育てママにとってのメリットが多いため、派遣保育士の働き方を選択する保育士ママも少なくはありません。
\子育てママが派遣保育士として働くメリットはこちら/
- 細かい条件で、転職先を探してもらえるので、家庭との両立が叶う(休みやすい、時間の融通がききやすい)
- 派遣会社と園との契約で、業務内容がはっきりしていることが多く、持ち帰りや突発的な残業はほぼない
- 何か不満や不安、問題があった時には派遣会社を通して伝えられるので心強い
- 一般的なパート保育士よりも給与は高めなことが多い
- ブランクがあっても、派遣期間を決められるから挑戦しやすい環境
▶︎派遣保育士の働き方についてはこちらの記事に詳しくまとめていますので、気になる方はご覧ください!
4.保育士でもできる在宅ワーク・副業の選択肢
現在在宅ワーカーの私は最初、『フルタイムパート✖️副業』から開始しました。
この頃勤めていた園は、正社員とパートとの境がはっきりしていたのと、正社員だと気を遣ってしまう部分が多かったので、自分の中で「パートだから」と良い意味で割り切れるポジションにいようと思い、フルタイムに働き方をチェンジ。
\その時の1日のスケジュールがこちら/
※8:00〜17:00勤務の場合。
5:30 起床 (洗濯、夕食の仕込み)
7:00 家を出る(車の中で、YouTube、Voicyなどを流しながら耳から情報収集)
8:00 出勤
17:00 退勤
17:30 カフェに移動し、勉強や作業
19:00 帰宅
21:00 勉強、作業
23:00 就寝
テレビやスマホをだらだら見る時間をなくし、1日合計2〜3時間ほど、資格や副業の勉強・作業時間にあてていました。



しかし、私の在宅ワーク仲間には、子育てをしながら、在宅での仕事を叶えている人も多く、子どもが起きる前の毎朝5時〜や寝かしつけ後の2〜3時間を副業の時間に当てられています。
みんなに共通しているのは、現状を変えたい一心で決断し、行動し続けていること。



私は、+5万円が得られるようになってきて、先の見通しが持てるようになった頃に、9時〜16時のパートに切り替え、副業に当てる時間を長くしました。



この頃はパート+副業で、金銭面的には正社員の頃と変わらない生活をしていましたよ。
保育士の仕事しかしてこなかった私が辿り着いた、圧倒的におすすめする副業(在宅ワーク)に関する学びの環境については、かめ先生のInstagramハイライトにまとめているので、興味のある方はご覧ください!
※次の募集は未定です。
▶︎保育士におすすめの副業はこちらの記事にまとめています!
④ パートナーや周囲にもっと頼る! 1人で頑張らないためのコツ
「自分さえ我慢すれば」「相手に悪いしな」と一人で抱え込んでしまっていませんか?
「お願い上手」になることで夫の協力を引き出す方法
「私が頑張ればなんとかなる」「私が〇〇するべき」と思っているなら、一度その思考を手放してみましょう!
「なんで私ばっかり!!」と感情が爆発してしまう前に、今の現状を事実ベースで共有することから始めてみてください。
お願いする時のコツは
- 感情ではなく事実を話す
- 「察してよ」「分かって当然でしょ」という気持ちは一旦捨てる
- 何をどうしてほしいのか、具体的にはっきり伝える
- 仕事の状況、忙しさなどをしっかり共有し、「もしも」に備えた作戦会議を定期的に行う






日頃のコミュニケーションから、意識することが大切ですね◎



家族以外にも頼れるサポートは活用する
家族ではどうしようもない場合は、遠慮せずに頼れるものは頼りましょう!
- 人・・・祖父母、親戚、友人、保健師さん、役所の窓口、ベビーシッター、家事代行etc…
- 食事・・・インスタント、レトルト、お弁当、お惣菜、冷凍食品、宅配サービスetc…
家事・育児は一人で頑張るものではありません。
工夫して、みんなで助け合っていきましょう!
⑤ 自分の時間を確保する工夫(リラックスできる習慣づくり)
いくら子どもが好きな保育士といえども、ずっと向き合って過ごすことはとても体力がいるものです。
子どもが笑顔で過ごすためにはママの笑顔は必須条件。
時には程よい距離感や、一人の時間も大切です!
たった10分でもOK! 隙間時間のリフレッシュ法
ほんのわずかでも、ママではなく一人の女性に戻れる時間を持つことで、リフレッシュになります。
- お気に入りの音楽を流しながらネットサーフィンする
- Netflixを見ながらマッサージをする
- おいしいコーヒーを飲みながら読書する
- とっておきの好きなスイーツを食べる
「頑張らない日」をつくることで心に余裕を持つ
時間を見つけると、ついつい家事を進めたり、子ども中心に予定を組んだりしちゃいませんか?
そんな方こそ「今日は頑張らない!」と、意識的にとことん自分を癒すリフレッシュの1日にしてみてください!






先輩保育士ママたちの実践例



実際に転職してラクになったママの体験談
「思い切って転職して、良かった!」という方の声をご紹介します!
「残業なし&人間関係良好な園に転職したら気持ちが軽くなった!」
生活のためにも正社員+フルタイムでの働き方を選択・祖父母のサポートありのFさん



思い切って「残業少なめ」「給与は変わらない」「子育てをしている方が在職されている園」を条件に転職。
同じように小さな子を育てながら正社員フルで働いている仲間がたくさんいて、突発的な休みにも理解があって優しい声をかけていただけたり、仕事を持ち帰らないためにみんなでサポートしあう雰囲気があって、とても居心地が良く気持ちが軽くなりました!
「快く時短勤務をさせてもらえる園に出会えて両立できてます!」
正社員+時短勤務・周りに頼れる人なしのNさん



転職エージェントで「時短勤務OK」の勤務先を探してもらい、転職してみると、当たり前のように制度が容認されていてありがたかったです。園によってこんなにも雰囲気が変わるものかと正直驚きました。
保育士を続けながら両立をうまくやっているママの工夫
「冷凍、惣菜もあり!どうにかなってます!」



冷凍パスタやピラフ、お弁当に頼る日もありまーす!
「余力があれば家事をする(笑)できなくても全然オッケー!」



手を抜いてなんぼ!
安心して子どもが眠りについたら、洗濯物ができてなくても、食器が洗えてなくてもオッケーにしてます♪
余力があったら、家事をすればいいんです(笑)
働き方に悩む保育士さんへ
仕事と子育ての両立は、”「頑張ること」ではなく「工夫すること」”がポイント!
すべてを完璧にこなすのではなく、 少しずつ負担を減らす方法を試してみましょう!
また、私自身「今の職場で働き続けるしか選択肢はない」と思っていた期間が長かったのですが、選択肢を知ることで心が軽くなりました。



今日からできるアクション
✔️パートナーに「やってほしいこと」を具体的に伝えてみる
✔️仕事の負担を減らすために、転職や時短勤務の選択肢を考えてみる



本当に本当に今日もお疲れ様です!!!





